東京都立小金井特別支援学校

　東京都立小金井特別支援学校のホームページをご覧いただきまして、誠に、ありがとうございます。私は、校長の中島雄佑(なかじま ゆうすけ)と申します。本校での4年目の4月1日を迎えています。どうぞ、よろしくお願いします。

　さて、令和6年度が始まりました。コロナ禍後、制限が取り払われての初めての4月です。令和5年度の卒業式では、これまでできなかった、「校歌を大きな声で歌う」ことができました。令和6年度は、入学式でも「校歌を大きな声で歌う」ことができます。教育委員会や世間では、こういった内容のことを「コロナ禍前に戻った」という表現で表しています。しかし、令和3年度からこれまで、コロナ禍の中にいた児童・生徒は、3年前にどうであったのか、何が戻ったのかが良く分からなくなっている状況です。令和3年度以降に教員になった者も、同じように戻る中身が分からない状況です。ならば、「戻す」「戻る」ではなく、「新しい日常」として構築していると考えたほうが分かりやすくなります。
　一方で、本校では、児童・生徒の増加傾向がおさまらず、令和5年度235名だった子供の数が、令和6年度は263名まで増えています。平成30年度に新校舎での生活が始まった時は141名でした。学級数も52学級となりました。そのため、普通教室が不足となり、大きな教室を仕切って対応せざるを得なくなっています。この児童・生徒増により、本校の教育活動を根本から見直すことが必要な時期になっています。このことも「新しい日常」ととらえて、様々なアイディアが必要になっています。
　この2つの「新しい日常」をどのように構築していくか、昨年度の途中から準備し、取り組みを始めてきました。未知への挑戦を始めることになった本校を、校長として数年先を見据えながらリーダーシップを発揮し、より良い方向に進めていきたいと考えています。2つの意味での「新しい日常の構築」へ向け、これまでと同様に、安心・安全を担保しながら、人権を大切にし、急激に変えるのではなく、ソフトランディングで進んで参ります。

　保護者の皆さま、関係機関の皆さま、近隣、地域の皆さま、これまでの皆さまからの、ご信頼とご協力に感謝申し上げます。今後ともこれまでどおりのお付き合いを、継続していただけますように、どうぞよろしく、お願いいたします。